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テンダーワーク事業部

Tender work Division

テンダーワーク事業部

保守点検・メンテナンス

保守点検・メンテナンスのご案内

保守・点検の基本的な考え方

印刷機は紙粉、スプレイパウダー・インキミスト・オイルミスト・湿しなど汚れる悪い環境下で運転されている。又、金属(主に鉄)と金属がこすれながら回転したり、摺動している。このために、こすれ部には潤滑剤を供給していても、わずかづつ減ってくる。潤滑剤は汚れたり、変質劣化したりする。
又、ベルトやゴムローラは伸びたり、ひび割れしてくる。

このように印刷機は使う事によって部品は摩耗し、潤滑剤は劣化して新しい時のような精度や速度を維持できなくなる。さらに部品が損傷して、印刷機を正常に運転できなくなる。

このような劣化を防ぐためには汚れを清掃し、点検し、給油及び調整を行う保守・点検が必要不可欠である。長年にわたって、高価な印刷機を正常に保てるか、あるいは二~三年で著しく劣化させ、品質の低下や印刷速度を上げられない寿命状態にするかは、この保守・点検を確実に実施するか否かにかかっており、印刷機の管理上、最も重要なことである。

印刷機などの整備の保守の方法は、
1. 故障や不具合が発生しないように事前に清掃・点検・給油を行う予防保全(PM: Preventive Maintenance)と、
2. 故障や異常音、過度の発熱などが発生してから修理・調整を行う事後保全
の二つの方法がある。

故障などが起きて、修理に大きな時間と費用をかけ、しかも生産計画が混乱したり、停止するまで不良品を作ってしまう事を考えると、予防保全を中心にしなければならない。しかし、予防保全を実施しても突発的に事故が発生することがあるので、このような事態に備えて、専門の安全要員や交換部品と工具を準備しておく事も必要である。

印刷機の状態は毎日使用している人が最もよく知っているわけですから、清掃・点検・給油はオペレーターが中心となって実施しなければならない。自分たちの手で保守・点検を行うことによって、印刷機のクセや正しい使い方とより高度な使い方を習得でき、品質と生産性の向上に役立つ事になる。しかし、高度な知識や技能が必要な保守・点検はメーカーや専門業者に依頼することが望ましい。

印刷機の状態の判定

印刷機が正常か異常かは機械的な状態と品質的な状態の二つから判定する。
機械的な正常状態とは円滑に高速回転できる状態をいう。機械的な異常状態とは

  1. 部品が摩耗してガタがきたり、異音や振動が発生している。
  2. 発熱や変色、異臭が発生している。
  3. 電流値の過大。
  4. 部品の欠落、破損、電気部品の接触不良・動作不良。

などである。

品質的な異常状態は見当不良、ダブリ、コスレ、汚れなどの印刷障害が発生している状態である。機械的には正常に見えても、印刷機の精度の低下や調整方法が悪いために印刷物上に異常点が発生してしまう。

これらの異常状態を未然に防止するためには、日頃から印刷機の音・熱・電流値に注意し、給油や清掃と点検をしなければならない。又、刷り本で濃度ムラやベタのつぶれ・前後の見当精度・汚れ・キズをルーペ等を用いての見当やダブリなどの品質項目をチェックする必要がある。
さらに、オペレート。環境不良・インキ・用紙・ブランケット・ローラーなどの不良を発見し、すみやかに処置する事が大切である。

日常の保守・点検

(清掃と点検と給油は突発事故を防ぎ、性能を維持するうえで大変重要である。)

日常の保守・点検ポイント

清掃は毎日行うもの、毎週行うものに分けて実施し、清掃をしながら給油し、かつ触れてみながら点検するのが迅速に行うポイントである。汚れて元の状態がみえないのでは点検ができない。

計画通りに保守・点検を行うためには、実施日を決めて実施時間を確保する事が重要である。計画通りに行われているか、遅れや落ちがないかわかるように保守・点検表に実施日を記入し上司に提出するか掲示して目で見る管理をする必要がある。